坐骨神経痛
60歳代 女性 主婦
(主訴)
1週間前から左殿部からかかとにかけて痛みがあり、病院でレントゲンをとって背骨が曲がっているのが原因で歳のせいだと診断され、鎮痛剤を処方される。
痛みは持続的でジーンとした鈍い痛みと表現。我慢できないほどの強い痛みではなく、動作によって悪化はしないが動かなくても痛みはある。物置などの掃除をしたのが原因ではないかと思っている。腰に少し違和感はあるが痛みはなく、下肢への痺れもない。
検査をしてみるとお尻の筋肉が異常に緊張していて軽く触診しても圧痛がある。
また下肢の後面、特に太ももの裏も緊張が強く筋肉が硬くなっていました。
そして梨状筋を押圧するとジャンピングサイン(飛び上がるような痛み)を示しました。
治療は全身の神経バランスを調整したあと、殿筋の筋肉調整を行ったところ、症状はかなり軽減しました。
施術2回目(3日後)
治療翌日は少しだるかったがその後、痛みは急速に改善。今はほとんど気にならないようになったそうです。
(考察)
発症から早い段階で来院されたので、速やかに改善された症例でした。
病院のレントゲン検査で骨が曲がっているといわれたことが相当ショックだったようで、もう治らないのかと思っていたようです。
骨が曲がっているのが痛みの原因ではなく、痛みや神経の機能異常で筋肉が緊張して骨が曲がって写っただけですよと説明するとすごく納得されたと同時に安心され、表情も穏やかになられました。
お医者様の何気ない言葉が患者さんを苦しめていることが多いですね。怖いことです。