腰椎の痛み
2週間前からぎっくり腰のような痛みで立ち上がりや寝返り時に激痛を伴う腰痛のおばあちゃん。
コルセットをしていると痛みが和らぐらしく、動かさなければあまり痛くはないが少しでも動くと激痛が走るとのこと。
ご主人の介護をしなければいけないのに痛みでできず困っておられる。
触診をすると腰椎3番の棘突起(後ろ側に出っ張った骨の部分)を軽く触れただけで激痛が走る。
これはやばいかも!!
圧迫骨折の可能性があるのですぐに知合いの整形外科に紹介しました。
こういう場合は下手に治療すると取り返しのつかないことになるので患者様の安全第一で危険な可能性を除外してからでないと治療を開始できません。
その後に連絡があり検査結果は骨やその他に異常なし(ちょっと安心しました(^^))。
でも、やっぱり痛みは変わらないので治療してほしいとの連絡がありました。
今度は快諾し治療開始。
おそらくこの痛みは皮膚や靭帯が過敏状態になって発症している感じで、患者様自体の性格も神経質な感じなので交感神経が過剰に興奮してより痛みを強く感じているのだろうと推測。
カイロプラクティックも初めてで半信半疑の状態だったこともあり、話をしながら患者様との信頼関係を作りつつ治療を行いました(^^♪
治療後には立ち上がり時の痛みが少し残る程度で腰の回旋や前かがみ動作では痛みがなくなりました。
そして3日後、2回目の来院時にはほとんど痛みは無く、よくわからんが調子良くなったのよーと笑顔で言っおられました。
前回の治療の時にはほとんど笑顔は見られませんでしたがなんとか信頼関係はできたようです(^^)/
「あれだけ痛かったのに不思議だー』と連呼しておられたのが印象的な症例でした。
ちなみにこの患者様を紹介してくださったのが以前にぎっくり腰で来院されたケーキ屋の奥さんで、2回目の来院時にそこの「広島バターケーキ」をいただきました(^^)
ぎっくり腰
10歳代 女性 高校生
(主訴)
昨日、バレーボール部の練習中にレシーブをした瞬間に腰がグキッとなり痛みのため動けなくなった。
痛みは右腰を中心に全体的にあり、少しでも動かすとズキッとくる。
(施術)
痛みのため可動域の検査はほとんどできず、前屈、後屈、側屈、回旋すべての動きで10度も動かすことができませんでした。両側の腰部起立筋に強い緊張と圧痛があり、まずは筋肉の緊張をとる治療から始めました。
治療を進めるにつれ筋肉は徐々に緩み、後屈、側屈、回旋は改善しましたが前屈でまだ少し痛みが残る状態でした。
しかし来院時の状態から8割ほど改善しているのでその日の治療は終了し、2日後にもう一度来てもらうことにしました。
2日後、来られた時にはかなり痛みは減少しており、腰の中央に少し痛みが残る程度になっていたので全体のバランスを調整したところ帰りには痛みもほとんどなくなり、部活も再開できそうとのことでした。
一緒に来られたお母さんに話を聞くと、前回来るときには車に乗るのも辛く後部座席で手すりにつかまり、固まった状態で乗っていたのが帰りには普通に座っていたのでびっくりしたとのこと。
こんなに早く改善するとは思わなかったと喜んでおられました。
(考察)
ぎっくり腰になって顧問の先生の勧めで当院を紹介されて来られたそうですが、発症してすぐに来られたので早く改善したと思われます。
それと若いっていいですね〜、回復が早いです。
ぎっくり腰
20歳代の学生さんがぎっくり腰で3日前から動けなくなり来院。
3日前に比べると少し動けるようになったらしいが痛みで腰はまっすぐ伸びない。
話を聞くと元々少し腰痛があり正月に里帰りし、母親にマッサージをしてもらって
そのままうつ伏せでゴロ寝をしていたらしく、起きようとしたら動けなくなっていた
とのこと。
施術後は痛みも軽減し腰もまっすぐ伸ばせるようになったが、まだ少しだけ痛みが残るとのこと。
明日、もう一度診せてもらうことにしました。
年末から年始にかけてぎっくり腰が多いです(^^)
帰省や長期休暇で気がゆるむのか、年末までの疲れがドッと出るのかわかりませんが
冷えも加わって増加するのかもしれません。
そういえば、先日のぎっくり腰も腰がだるいので娘にストレッチしてもらったら痛みが出てきて
動けなくなったと言われてました。
家族同士のマッサージはコミュニケーションとしては歓迎ですが強く揉みすぎるのは
控えめにしましょう(^^♪
環境の変化による腰痛
20歳代 女性 食品工場勤務
(主訴)
昨日の夜に急に右殿部からかかとにかけてしびれと痛みが起こり、右膝の前面にも痛みがある。特に重いものを持ったとか思い当たる原因がなく、昨日の仕事中に発症し、今朝起きたときには痛みがひどくなっており、歩くのもつらかった。
(施術)
検査をしてみると姿勢では腰を反らすほうがつらく、腰仙関節(腰椎と骨盤のつなぎ目)右側に圧痛があり、腸腰筋(お腹の奥の筋肉)と太ももの前の筋肉にも緊張が見られました。
治療は全身の神経バランスの調整のためアクティベータテクニックを使用しました。それだけで痛みの90%は消失しましたが、少し腰部の圧痛と膝の痛みが残ったため、炎症を取るための電気治療と太ももの筋肉調整を行ったところ症状は改善。
なんで〜と驚いておられました。
(考察)
お話を聞いていると仕事で昨日から担当の製造ラインが変わったらしく、慣れない動きをしていたようでした。
食品工場のため、室温も低く冷えと猛暑とのギャップで体が対応しきれず疲労が溜まっていたことに加え、慣れない労働で段取りを考えながら動かなければならなかったのが要因のようです。さらに最近は職場に少し不満があり、転職を考えているようでかなりストレスを抱えているようでした。
ぎっくり腰のような腰痛はよく重いものを持ったときに起こるようなイメージがありますが、ほとんどの方は考え事などをしていて、無意識にふいに動いたときに起こる(例えば風呂でシャンプーを取ろうとしたとき等)ことが多いです。これは考え事などをしている(=脳にストレスがかかっている⇒筋肉が無意識に緊張を起こして収縮している)状態において急に引き伸ばされるような動きをしたため、軽い動きでも筋線維に無理がかかって急性の腰痛を発症させる、と考えられます。とある実験(ためしてガッテンか何かNHKの番組だったと思う)では算数の問題を解かせながら労働作業をさせると何も考えずに労働するより、腰の筋肉に(倍数は忘れたが)かかる負荷が大きくなるという結果がが出てました。
ストレスが腰痛の原因になるというのは、最近では西洋医学でも認識されつつあるんですよという話を患者さんに説明すると妙に納得されてました。
この患者さんは以前にも寝違えで来られてその場で痛み消えたため、今回もカイロに行けば楽になると思いすぐに来院されたので、早く改善できた症例でした。